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翌朝、5時くらいから起き出す人の物音で目が覚めた。熟睡できなかったので、まだまだ寝たい感じなのだが、なかなか眠る事が出来ない。ひょっとしたら、6時にYJくんがキッチンのストーブを付けて待っているかもしれないので、トイレに立つついでにキッチンを覗いてみた。
ところがYJくんの姿は見当たらず。それならば寝るぞと思い、ベッドルームに戻って寝袋を頭からかぶった。ところがイビキのうるさい人は朝までその騒音が止む事無く、すっかり目が覚めてしまった。7時くらいだったので、キッチンで待っていれば雪洞から二人が戻ってくるだろうと思い、隅っこのベンチシートに座ってまっていた。
ところがいくら待っても来やしない。ひょっとしてこの間のハヤシくんじゃないけど、雪洞の入り口が埋まっちゃったのかも?と思い、様子を見に行こうと思った時、YJくんが現れた。
話を聞くと、風は全く入って来ず朝まで一度も目が覚める事無く、暖かい夜を過ごせたという。イビキに悩まされた私はいっそ雪洞に泊まった方がぐっすり寝れたのかも?
しばらくするとマサトも戻ってきたので、朝食を摂る。昨晩残ったスープにパンというシンプルな朝食。この時すでに8時時半を回っており、何人かの団体は先に出発の仕度を始めていた。みんな背中に大きなバックパックを背負っていたので、たぶん縦走ツアーだろう。私たちは下山前に一度Hutに戻って来るので、余分な荷物をキッチンの棚に置き、極力バックパックの中身を軽くした。
9時半にBow Hutを出発。途中から氷河に入るので、スタート地点からロープアップして行った。
Hutの先をしばらく登って行くとワプタ氷河に出る。でもまだここはほんの一部。目の前に見える斜面がそこそこ斜度もあって手つかずのパウダーが残っていたので、そこで滑ることにした。

セント・ニコラス峰の手前まで登ったところで、滑る準備をする。中腹まで先に私が滑ってカメラの準備をし、マサト・YJくんの順で滑り、さらにマサトが一番下から撮影するという段取りで、最初に私がドロップ。
深いパウダーでは無いけれど、適度な深さのドライパウダーで滑りやすい!あまりのも気持ちよかったので、もう一度今の斜面を登り返して滑る事にした。今度は私が一番最初に一気に下まで滑り降り、残る2人を下から撮影することにした。広大な面ツルの斜面にはノートラックバーンが沢山残っていたので、調子良さそうな場所で2本目を滑った。それぞれ「おなか、いっぱ〜い♪」の状態になったのでHutに戻る事にした。
日帰りでここに来ている団体は私たち以外に1組しかいなかったみたいで、Hutはとても静かだった。お世話になったHutに感謝を込めて掃除をしていると、今日宿泊するスキーヤーが2人、それぞれソロでやってきた。その後は2人しか山小屋へ向かう人達を見ていないので、今夜は昨日と違って随分快適な夜を過ごせるであろう。

ランチを摂って、14時にBow Hutを出発。Hutのすぐ下の斜面は結構斜度があるので問題ないのだが、その後山の谷間を進んで行くルートは殆どフラットなため、スノーボードはすぐにスタックしてしまった。ワンフットでしばらく行ってみたが、思ったより雪が深くなかなか進まない。一番先頭にスキーヤーのYJくんが滑っていたが、あっという間に距離が離されてしまった。
結局ツボ足でズボズボ雪に刺さりながらも、30分ほど歩いて斜度のある場所まで到着。午後からはすっかり晴れて気温も上がっていたため、これだけでかなりクタクタになった。
今度は板を履いて、斜面の中腹を高度を落とさないようにしてトラバース。これはこれで結構足に来る。しばらくいくと左手下にクリークが見えて来るので、そこの谷底をスピードをつけたまま一気に滑らないといけない。が、前回のCrow
Hootと違って幅が狭くなっているクリークの手前から入ったため、あっという間に速度が落ちてしまった。仕方なくワンフットで滑るが、雪面が平で無いため、上手くバランスをとらないとポッカリ開いている水流に落ちてしまう。
私の後をついてきてくれたマサトとやっとの思いでクリークを脱出すると、YJくんが待っていた。そこからは一旦ボードを脱いで、ツボ足で急な斜面を登って越えないと行けない。林の手前まで来たら、また板を履いてスティープ/タイトなツリーの間を抜けて行く。そして最後の湖越え。

またしてもフラットな斜面でボードは止まってしまい、私一人随分遅れながら板をソリにする準備をする。途中、5人のスキーヤー及びテレマーカーに「Hi〜♪」と声を掛けられながらいとも簡単に追い抜かれた。スノーシューではどうあがいてもスキーヤーに追いつく事はできす、またしてもどんどん距離が離されて行く。結局Bow
Hutから2時間半かかって駐車場に到着した。
今回は有名な氷河縦走ルート&山小屋1泊ステイが目玉のツアーだったが、次回来るときはぜひスキーで来てみたい。なぜなら私に限っては、今回ほどスノーボードの不便さを痛感したツアーは無かったからだ。アプローチが長く緩斜面のトラバースがメインで荷物が嵩む場合はスキーの方が断然便利。余分な体力を消耗することも無いだろう。Bow
Hutの宿泊客全員がスキーなのも納得。
ますますスキーの練習に励むことを心に誓いつつ、Bow Lakeを後にしたのでした。
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