関東から近いのにもかかわらず今まで一度も足を踏み入れることのなかった、武尊山。
何となくいつも素通りして神楽方面に向かっていたが、ぜひ今年は行ってみようということで、
初武尊を経験することになった。
まず、駐車場からスキー場までバスに乗るというところでいきなり面食らう 。
おいおい、ここはリゾートゲレンデなのか??なんだか子供もやたら多いし。
あんまし期待を膨らませずにリフトえひらすら頂上を目指す。
最後の第2ペアリフトを降りるとすぐそこで山の支度をする場所がある。スキーヤーが3人ほど先に準備していた。
天気も良く、雪も良さそうなので今日は大勢山に入っていそうだ。
途中まで登っていくと立ち往生しているスキーヤーが沢山いる。どうやらシールが効かず、急斜面を登るのに一苦労しているらしい。
前武尊の手前まで来ると左手になんと富士山が見えた。へぇ〜、ここから見えるんだ。しばし感心。
前武尊の頂上に着くと、有名な日本武尊像があった。すっぽり雪をかぶっていたので、その姿は見えなかったけど。
殆どのスキーヤーやボーダーは前武尊から折り返して荒砥沢を降りていった。
私たちは剣が峰方面に尾根を下り、初めての山ということもあって、調子良さそうな斜面を見つけてはやる気持ちを押さえ、ピットテストをした。
問題ないと判断し、その斜面を早速滑ることに。辺りにはトラック一本もなく、斜度もいい感じてツリーの間隔も程よい。
マサトが途中まで先に降り、ビデオ撮影の準備ができてからドロップした。
ターンした瞬間、オーバーヘッドのスプレーが舞い上がり、おまけに軽い!!思う通りのターンが描ける。
今年初めて経験する極上の雪だった。こんなに声をあげながら滑ったのは久しぶり!
後から降りてきたマサトも同様、自ら舞い上げるスプレーに顔面を真っ白にさせながら、サイコーの雄叫びをあげて滑ってきた。
「ちょっと、ヤバくない?もう一回滑ろうよ」即意見が一致し、もう一度今の斜面を登り返すことになった。
ところが雪は軽くても、それだけのスプレーが上がるということは半端なく深いわけで・・。
ラッセルは想像以上にきつかったです。あっという間に降りてきた斜面を登り返すのに2時間くらいかかっただろうか・・。
斜面の途中でランチを取り、上に着いたのが15時頃。そろそろ降りないとヤバイ時間だなぁ。
ここからは前武尊まで引き返して、荒砥沢を滑るか、このまま今の斜面を下って十ニ沢を降り、林道を歩いてスキー場に戻るかの二通りのルートがある。
しかし今のオイシイ斜面をみすみす逃して荒砥沢に行ってもトラックだらけに決まっている。
でもこの深い雪の中、十ニ沢を下り林道を歩くには時間があまりにも足りないし、スタックすることを考えるとリスクが大きい。
あたしは行き慣れた山では無いし、やはり安全に前武尊まで戻ることを望んだ。
ところが、マサトはどうしてもこの斜面をもう一度滑りたいと言う。そりゃ、あたしもそうだけれども・・。
幸い、2時間程前に十ニ沢を下っていくスノーボーダーを4人見かけた。
彼らのトラックを踏んでいけばそんなに時間はかからないかもしれない。
二人ともヘッドランプを持っていることを確認し、万が一暗くなってしまった場合はヘッドランプを着けて林道を歩いて戻ろうということになった。
2本目は左側の少しボール状になっているノートラックバーンを滑った。やっぱりサイコー!!!
しかしこの時間にもなってノートラックバーンがあちこち残っているなんて、どんな山だ??
帰りの十ニ沢は案の定ボーダーのトラックが付いていて、途中スノーシューに履き替える場面もあったが、なんとか林道まで無事到達した。
その時、時計は16時を回っていた。
へとへとの体で林道を歩いてスキー場方面を目指す。辺りには誰一人いない。
東側に見える至仏山が夕日に照らし出されてピンク色に光っている。凄くキレイ。
ちょっとしたスノーシューハイキング気分で楽しくも会ったったが、スキー場までの道のりは相当遠く(3kmあった?)
到着したころにはもう日が落ちる寸前だった。ヘッドランプはなんとか使わずに済んだけど。
もうすでにゲレンデには誰もおらず、貸し切り状態。
私は早く戻らないとパトロールに怒られると思って、早く降りようとマサトを催促するが、こんなシチュエーションは滅多にないぞとビデオ撮影を始めてしまった。おおおーーーいい、早く降りないと怖いパトロールが仁王立ちで待ってるよぉ〜という心の叫びは届かず。
ところが私の心配をよそにリフト乗り場にはだれ一人いなかった。
暗やみ寸前の中、迂回コースを滑降し無事駐車場に到着。もうすでに17時半近かった。
途中どうなることやらと思ったけど、無事帰ってこれた今、思う存分遊ぶ事が出来て大、大、大満足!
もちろん来週もここにこようと決めて、武尊を後にしたのでした。